衛星劇場へ

2020/2/2/8:34

早速、企画書の作成に取りかかった。大林宣彦監督メッセージ集『キネマの玉手箱』(仮)企画概要書が仕上がったのは2019年7月中旬だった。さて、これをどこに提案するのか?
実は某雑誌の連載は衛星劇場というCS放送局の映画解説番組『大林宣彦のいつか見た映画館』に付随したコラムであった。取材時間は延べ60時間に及ぶが、そのすべてがコラムに活かされたわけではない。おそらく10分の1ほどのネタしか使っていない。それはもったいない。それが大林監督のメッセージ集をつくろうというきっかけになっている。最初に承諾を得なければならないのは衛星劇場さんだ。7月19日、「人たらし」に動いてもらい衛星劇場の担当役員さんと面談することになった。
衛星劇場の担当役員さんは懐が深い方だ。「鬼」だけの提案なら、どこかうさん臭くなるのが常だが、「人たらし」がいると状況が変わる。衛星劇場の担当役員さんは「おもしろそうですね」と興味を示してくれて、早速、『大林宣彦のいつか見た映画館』の担当者を介して、大林監督にメッセージ集出版を打診してくれることになった。

大林宣彦氏プロフィール

1938年1月9日、広島県尾道市生まれ。映画作家。自主製作映画の先駆者としてCMディレクター、映画監督として活躍、“映像の魔術師”と称されている。1977年に『HOUSE/ハウス』で商業映画に進出。代表作は『転校生』『時をかける少女』『さびしんぼう』の“尾道三部作”、『この空の花―長岡花火物語』『野のなななのか』『花筐/HANAGATAMI』の“大林的戦争三部作”など多数。2004年に紫綬褒章を受章、2009年に旭日小授章を受章、2019年の文化功労者に選ばれている。2016年8月に肺癌が判明、ステージ4まで進行しており「余命6カ月」、のちに「余命3カ月」と宣告されるが、抗癌剤治療が奏効し、現在は「余命は未定」。2020年4月に最新作『海辺の映画館―キネマの玉手箱』が公開。

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