翔んで尾道 その2

2020/2/29/6:29

取材旅行に誘われた私がなんでチケットを手配しなければならないのかと、若干腑に落ちないながらもみどりの窓口に行こうと思ったら、鬼さんが「オンラインでできるエクスプレス予約だと新幹線代が安くなるよ」という情報を教えてくれた。登録もすぐできるから、ということで、早速会員登録してチケットを予約。
エクスプレス予約はチケットレスでカンタンに乗車できるというのがウリなのだが、私は人たらしさんの分のチケットも用意することになっていて、人たらしさんとは新幹線の乗車駅も違ったので、結局みどりの窓口に行って、人たらしさんの分のチケットを発券してもらうことに。なんとなく嫌な予感がしていたこともあり、チケットという形のあるものを人たらしさんに渡したほうがいいだろうと、自分を納得させていた。仕事の合間をぬってみどりの窓口に行く時間を作ろうとしていた私に、人たらしさんは「チケットはどうした?」と顔を合わすたびにせっついては、「よろしくね」と人たらしの笑顔を見せていた。「人の苦労も知らないこの人は!」と呆れつつも、人たらしの笑顔は「はいはい、用意しますから」と言わせる魔力があるのだった。
それからも、出発時刻のすり合わせだの、到着地は新幹線が止まる新尾道にするのか在来線の尾道にするかだの…紆余曲折ありつつ、ようやく発券したチケットを人たらしさんに渡して、「これで行けるぞ」と一安心したのだが、出発の前夜、人たらしさんがパニックに陥ってしまう。人たらしさんは品川から東海道新幹線に乗るはずだったのだが、鬼さんが「え、東京から乗るんじゃないの?」とテキトーなことを言ったために、人たらしさんを混乱させたのだ。「っていうか、品川から乗車するって前もって心得ておいてよ」と心の中でツッコミつつ、明らかにパニック状態の人たらしさんを落ち着かせてから手元にあるはずのチケットを確認するように私は促した。するとしばらくして、ちょっと冷静になってチケットを確認した人たらしさんから、「やっぱ品川だよー。混乱させないでよー」という連絡が来た。
明日からの旅も思いやられそうだと思いながら床に就き、翌朝、いよいよ尾道へと向かうのだが…。

つづく

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