翔んで尾道 その9

2020/3/4/8:43

尾道は坂が多く、車でたどり着けないような場所も多かったので、かなりの距離を歩いた(しかも階段も多かった)。1日目の取材を終えた夕刻には、日頃の運動不足がたたり私はヘトヘトだった。
せっかく泊まりなのだから、尾道のグルメを堪能しにまちへ繰り出したいという思いを持ちつつも、そんな体力の残っていなかった私は、天候もいまいちだし、ちょうど夕方から広島のローカル局で大林監督の密着取材のようすが放送されるしと、夜はホテルでゆっくりさせてもらうことにした。
同様に人たらしさんも疲れていたはずなのだが、疲労より熱意が上回っていたようで、監督の密着取材番組を見た後、ひとり尾道のまちへカメラを持って出かけていたそう。しかも、2日目の朝も人たらしさんはひとり早起きして海辺へ行き、朝日が差し込む港の風景をカメラに収めようとしていたのだ。生憎雲がかかっていて、それは叶わなかったようだが、人たらしさんは一瞬たりとも好機は逃さないという記者魂を見せていた。
疲れたと音を上げてしまった私は、人たらしさんの熱意に脱帽するとともに、大林監督の映画にかける思いと共通するものがあるように感じ、人たらしさんの思いも「キネマの玉手箱」に込めなければならないと、気持ちを新たにしたのだった。

つづく

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