大林監督、ありがとう

2020/4/25/8:04

いよいよユニコ舎初の書籍である大林宣彦監督メッセージ集『キネマの玉手箱』の発売日を迎えた。
今思えば、このプロジェクトがスタートしてからというもの、心の休まる日はなかった。鬼や百姓と一喜一憂、一進一退を繰り返してきたように思う。
私自身、このビッグプロジェクトに対する重みと、あまりにも大きすぎた“大林宣彦”という存在に、心が押しつぶされそうにもなった。「監督の本をちゃんと世に送り出せるのだろうか」「果たして監督に喜んでもらえるような本になっているのか」と不安を感じたりもした。しかし、大林監督が病を押して映画と向き合う姿や、多くの協力者と鬼や百姓の粘り強さに励まされ、全身全霊をかけて納得のいく本を作ることができた。
ただ無念なのは、出来立てホヤホヤの本を大林監督へ届けられなかったことである。あと少しで監督のもとに届けられたのに、監督に喜んでもらいたい一心で頑張ってきたのに…。お渡しできなかったことは、残念でならなった。
深い悲しみを心の隅に留めながらも、私たちができることは、大林監督のラストメッセージ集となる本書を、より多くの人に届けていくことなのである。さらに頑張らねばと自分に叱咤激励する。
大林監督は、この本を天国で楽しそうに読んでいることだろうから、きっと。

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