繰り返すたびにある新しい発見

2020/5/5/14:09

ありがたいことに、ユニコ舎に読者からの感想が届き始めた。印象に残る言葉が皆さん違っているのがおもしろいなあと感じながら拝見していて、はたと気づいた。「大林監督の映画と一緒だ」と。大林監督の映画も、見る人によって受け取り方が異なる。そして、繰り返し見るたびに、受ける印象が違ってくるのだ。「同じ映画を何度も繰り返して見てご覧なさい。嬉しいときに見る映画と悲しいときに見る映画とでは同じ映画でも印象が違うでしょう」とおっしゃっていた大林監督。その言葉通り、大林映画は何度見ても味わい深く、見るたびに発見がある。
本書も大林監督の言葉を紡いだ本である。空がきれいなとき、雨がしとしと降っているときなど…繰り返し読んでいただいて、その時々で新しい発見をしていただけたら嬉しい限りだ。
そんな大林監督の商業映画処女作『HOUSE』のラストシーンに、「たとえ肉体が滅んでも、人はいつまでも誰かの心の中に、その人の思いと共に生き続けている」という言葉が登場する。大林監督の言葉は、コロナウィルスが蔓延する昨今、きっと何らかのヒントを与えてくれるはず。大林監督の思いがひとりでも多くの方に届くよう、願っている。

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