遠い記憶の中の街

デジャヴを体験できる廣田美耶子の銅版画作品集

いつか見た風景――。
デジャヴを体験できるのが廣田美耶子の銅版画の魅力です。
日々の生活や、旅先で受けたインスピレーションから生まれた33の銅版画作品を収録。
銅板に鉄筆で刻まれた点と線が色彩を得て、静謐かつ饒舌に踊り始めます。

子育てや家事の合間に少しずつ銅版画の創作を続けてこられた廣田美耶子さん。昨年11月2日に他界された廣田さんの作品を1冊の画集としてまとめたものです。ページをめくると主婦としての廣田さん、母親としての廣田さん、そして芸術家としての廣田さんの素顔が浮かびあがってきます。ご家族の想いもたっぷりと綴じ込んだ画集です。


著者 廣田美耶子
出版年月日 2022年3月30日
ISBN 978-4-9911368-6-3
仕様 AB判・フランス製本
頁数 80頁(本文)
定価 3,000円+税


■掲載例

目次
夜のとばりが降りる頃
サボテン
深海の帝王
リュートの調べが風に乗って
深い森の中のホテル
白い花
チューリップのある風景
黄色い花
遠い記憶の中の街 ver.brown
祈りの街プカラ 春の陽をあびて
カッパドキヤの幻想
鳥たちの木
Black fish
眠らない街 PARTⅠ
眠らない街 PARTⅡ
三つの別れ道
春の宵
Festival
意識の底のもう一つの世界
music
陽だまり
サイエンス
あつい

LOVE
かるい
さみしい夏
くつ
儚い
サーカス
宇宙
生き物
無題
廣田美耶子のアイデアスケッチ
美耶子さんの作品集の出版にあたって 夫・廣田圭司
母という人 長女・吉田つぢ
二人展に寄せて(2014年「二人展」フライヤーより) 長男・廣田敬厚
母・美耶子の作品集に寄せて 次男・廣田資幸
作品目録


廣田美耶子(ひろた・みやこ)
1941年11月17日 東京都墨田区生まれ
1960年~1961年 桑沢デザイン研究所
1977年~1989年 皮革染色工芸を竹内庸悦氏に師事
2008年~2017年 文房堂アートスクール 銅板画教室在籍
2014年 二人展(於:市川市木内ギャラリー)
2015年 市川市ゆかりの作家展
2019年・2020年 銅版画常設展(於:gallery Ten→Sen)
2021年11月2日 逝去

エッチングという技法に出逢って、気がつけばもうずいぶんの月日が過ぎました。子育てや家事の合間にちょこちょこと作り続けてきた作品も、月日とともに少しずつ増えました。毎日の散歩で出逢う季節の変化や、出かけた旅先でのインスピレーションなど、日々過ごす中で生まれた作品です。(談・2015年)

トップへ戻る