キネマの玉手箱

余命半年を宣告された映画作家の人生哲理
癌患者、映像作家、軍国少年、未来人としてのフィロソフィーを綴る

映画が誕生して約百二十年。
いろんな個性を持った監督が
さまざまな映画を製作してきた。
映画の歴史はまさに
“キネマの玉手箱”といえるだろう。

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目次

生命の章―病と闘う者として

二打席連続ホームランで、今回は場外
「肺癌のステージ4、余命半年」の宣告
砧緑地で見た人生最高の虹
ほとんど消えた癌の影
広島県出身の人間が放射線で命が助かる矛盾
癌は人を殺さない
科学がどんなに進歩しても「医は仁術」は不変
楽天家には薬が効く!
せっかく罹患したのだから治療を楽しむ
癌闘病という豊かな経験
死んでいるヒマなどはない!
一所懸命なのがわかってもらえたら最高の幸せ

特選クラシックシネマ①
『カビリア』『担え銃』『プラーグの大学生』『血煙荒神山』『ビリー・ザ・キッド』

虚実の章―自主映画の作家として

のらくろと丹下左膳のコラボレーション
フィルムアーティストの時代が来た!
映画は究極の“虚”の芸術
映画はウソから出たマコトを映す
キャメラが捉える俳優の正体
映画に映る監督と俳優の信頼関係のカタチ
大島渚を嫉妬させた小津安二郎
淀川長治に酷評されたスピルバーグ
山田洋次監督と一緒に胴上げしてあげたい是枝裕和
高畑勲監督と語り合いたかった『ビリー・ザ・キッド』
小さなキャメラでは俳優はスターになれない
正直で素直な原田知世は天性のスター
映画がつくる虚構の中で僕たちが願うもの
大林“虚彦”となって虚構を撮る

特選クラシックシネマ②
『大学の若旦那』『君と別れて』『魂を投げろ』『暗黒の命令』『丘の静かなる男』

非戦の章―敗戦国の軍国少年として

本当の勇気は敵と戦わないこと
「反戦」などとは言えないが、戦争は二度とごめんだ
平和な世の中をつくるために映画はある
映画人に衝撃を与えた9・11の惨劇
寺山修司と立川談志の義憤と苦悩
敗者にも勝者にもある戦争の痛み
世界平和に貢献するスポーツの精神
平和をつくるには四百年かかる
戦意高揚映画であった『駅馬車』
ミスター・アメリカの死に感じる戦争への憎悪
求められる庶民の側に立ったヒーロー
『東京物語』と『東京家族』に込められたメッセージ
新たな戦前映画を撮り始めた若き映画作家たち
映画はジャーナリズムである

特選クラシックシネマ③
『群盗の町』『烙印』『狙われた駅馬車』『死の砂塵』『シマロン・キッド』

未来の章―未来を生きる人として

チャップリンの作品で発見した「処女作はすべてを語る」
芸術を心で感じる黒澤明さんが残した宿題
往年の映画が示唆する未来を生きるためのヒント
映画があれば人生はハッピーエンド
枝葉的な技術よりも幹が大切
一億総白痴化の波に流された映画界
4Kで発見した志村喬さんの“生きる ” 演技
“十六歳のベテラン ” のまま三千年は生きる!

あとがきにかえて 是枝裕和「卒業と入学の季節に」

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