境界 BORDER vol.2

「大東亜戦争の記憶」を綴る手記集、待望の第2集

「境界」シリーズは、国家同士における相容れぬナショナリズムの境界、その諍いから生じた生と死を分けた境界、戦前・戦中・戦後という時代の境界をを赤裸々に綴る戦争体験者の手記集です。終わりの見えないロシアによるウクライナ侵攻が続く中、必読の一冊です。戦争を体験した人が希求する真の平和へのメッセージが綴られています。


東京大空襲で家族と死に別れた利光はる子さん、戦災孤児として壮絶な運命を背負った吉田由美子さん、満州で生まれ異邦人のような人生を歩んだ田村謙さん、予科練精神でその後の人生を切り拓いてきた松本憲義さん、少年時代を挙国一致の勤労奉仕に尽くした小泉隆一さん、飛行機整備士としての矜持を貫いた佐藤昭さん、「神国日本」を信じて過酷な少女時代を生きた甘利和美さん、社会の矛盾に葛藤し福岡大空襲を体験した首藤教之さん。以上8名の手記を第2集では収録。

※本書の題字は満州からの過酷な引き揚げを体験され、2022年3月24日に他界された俳優の宝田明さんの直筆文字です。


構成 安木由美子
出版年月日 2022年8月30日
ISBN 978-4-9911368-8-7
仕様 四六判・フランス製本
頁数 262頁(本文)
定価 1,600円+税


著者

利光はる子
吉田由美子
田村謙
松本憲義
小泉隆一
佐藤昭
甘利和美
首藤教之

目次

はじめに
忘れられない“むーちゃん”の笑顔 利光はる子
空襲が奪った家族の時間を求めて 吉田由美子
異邦人としての人生行路 田村謙
私を支えた予科練精神と海軍五省 松本憲義
挙国一致に尽くした少年時代 小泉隆一
人生を貫いたエンジニアの矜持 佐藤昭
信じ込まされた「神国日本」 甘利和美
描いた飛行機は平和な大空へ 首藤教之
あとがき
時代背景

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