シネマ尾道で『キネマの玉手箱』

2020/6/30/2:34

『キネマの玉手箱』の映画館での委託販売プロジェクトは予想外にうまく推移している。ただ単に置いてもらっただけではない。ある映画館では75%の売れ行きであった。たくさんの人たちが手に取ってくれたことを大変嬉しく思っている。
さて、大林宣彦監督の最新作『海辺の映画館―キネマの玉手箱』は、監督の故郷・尾道でも7月31日にお目見えする。シネマ尾道で堂々の公開! それを知った私はシネマ尾道にアプローチしてみた。
シネマ尾道は、鈴木清順監督から名前をとったという生粋の映画ファンだった河本清順さんが起ち上げたミニシアターである。これまで小津安二郎監督の作品なども上映している。河本さんは「本当なら4月10日の公開時に、大林監督には登壇していただける予定でした。公開延期と監督の死去はとても残念でしたが、やっと最新作を公開できるようになり嬉しいです。『キネマの玉手箱』も読ませていただきましたが、生前の大林監督のお言葉が蘇ってくるようです」と話してくれた。もちろん、『キネマの玉手箱』はシネマ尾道で扱ってもらえることに。大林監督の故郷の映画館で上映される『海辺の映画館―キネマの玉手箱』、そこに寄り添うように置かれる『キネマの玉手箱』。この本の出版に携わった者として感無量である。

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