朗読会「語りつごう あの日 あの頃」が開催

10月29日㊐に、太平洋戦争の体験記を朗読し次世代に伝える朗読会「語りつごう あの日 あの頃」が開催されます。
今回で22回目となる朗読会は、「敗戦・抑留・引揚げ」をテーマに選んだ4冊を、朗読者が読み上げます。
弊社刊の戦争体験者の手記集「境界 BORDER vol.1」に収録した大島満吉氏の「遥かなる平原からの叫び」も朗読されることになりました。
大島氏は少年時代にソ連軍の民間日本人虐殺事件「葛根廟事件」に遭遇。運良く生き延びた大島氏は本書で千数百人の避難民のうち千人以上が命を奪った事件の全容を証言しています。

シベリア抑留者支援・記録センター代表世話人の有光健氏は、今回の朗読会に際し、「体験者の記憶と資料を突き合わせて、広く深く知り、その教訓を現在と未来に生かしていくことが大切です。今、ウクライナの人々の苦吟する日々の報道に接しながら、改めて強く感じます」と語っています。

朗読会「語りつごう あの日 あの頃」
開催日時:10月29日㊐14:00開演(13:30会場)
会場:安世ホール
入場料:無料
朗読演目
1.「ひとつの記録」著者:南風洋子 朗読者:若杉民(民芸)
2.「遥かなる平原からの叫び」著者:大島満吉 朗読者:中島邦雄
3.「4年間のシベリア抑留生活の始まり」著者:建部奈津子 朗読者:伊藤富美也
4.「収容所から来た遺言『ラーゲリより愛を込めて』より」著者:辺見じゅん 映画脚本:林民夫 朗読者:寺田道雄
主催:朗読会「語りつごう あの日 あの頃」
後援:毎日新聞社 東京新聞 「新老人の会」 昭和十年会
問い合わせ先:小泉靖子 TEL.03-5376-8022

尚、弊社では大島氏の取材時音声をYouTubeチャンネル「境界 大東亜戦争の記憶」で公開中。大島氏自身が葛根廟事件の真相を語っています。

トップへ戻る