ホリディ書店さん、ありがとうございました

2020/7/4/10:40

ユニコ舎は吹けば飛ぶような小さな出版社です。なので、最初の書籍『キネマの玉手箱』は全国津々浦々に出回ってほしいと願う一方で、後々、大量の返品を被れば、即倒産ということもありえるわけです。取次会社を通しての流通はどんな書店さんに卸されているのかが見えないところがあり、そこに少しばかり不安を抱えているもの事実です。
“人たらし”が映画館やブックカフェへ直接セールスを仕掛けているのは、本を大切に扱って売ってくれると信じてのことです。それならば委託した本が戻ってきたとしても悔いはありません。
実は映画館、ブックカフェだけではなく、“こだわりの本屋さん”でも『キネマの玉手箱』を扱ってもらえないものかと模索してきました。書店の数は減少傾向にあります。そんな中でも開業する本屋さんがあります。そこには店主さんやスタッフさんの目利きで「これは」という本をセレクトして、出版社から直接仕入れている“こだわりの本屋さん”もあります。ユニコ舎ではそんな本屋さんとお付き合いしたいと、考えてきました。

このほど、広島県廿日市市にあるホリディ書店さんから『キネマの玉手箱』を扱っていただけるとの連絡がありました。ホリディ書店さんは2016年にオープン、店主さんセレクトの本や雑貨を売っている“こだわりの本屋さん”です。店主さんからは次のようなメッセージが添えられていました。


大林宜彦監督は広島にもご縁の深く、広島の人間にとってはとても親しみのある方でした。
お亡くなりになられたこと、本当に残念です。
「生命の章」を読んで、こんなに見事に生き切ることは到底出来ないと深い感銘を受けました。


本を扱うプロの目に『キネマの玉手箱』がとまったことを非常に嬉しく思いました。
余談ですが、コロナ禍の緊急事態宣言が解除されたあかつきには、本を担いで大林監督の故郷である尾道を中心に‎広島の映画館、ブックカフェ、そして“こだわりの本屋さん”を行脚する予定でした。そのための布石として尾道新聞に広告を出稿したのですが(画像を下に添付)、ここにきて東京でのコロナ感染者の急増で、行脚計画を断念せざるを得なくなりました。今の状況で東京から遠征して、広島の皆さんにご迷惑をおかけするわけにはいきません。
ユニコ舎は吹けば飛ぶような小さな出版社です。なので、本を売ってくださるところはアナログ手法で密な関係をつくりたいと考えているのですが、なかなかままなりません。
ホリディ書店さん、ありがとうございました。計画の頓挫でちょっぴり落ち込んでいたところ、大きな励ましになりました。

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