11月19日に「戦争と平和 宝田明の証言」上映会を開催

弊社刊『送別歌』の著者であり、2022年3月14日に他界された映画俳優・宝田明さんの最後のドキュメンタリー映画「戦争と平和　宝田明の証言」の上映会を11月19日㊐に開催することになりました。
宝田さんは朝鮮・清津生まれで、満州・ハルビンで幼少期を過ごしました。終戦直前のソ連軍の侵攻による混乱の際には腹部を銃撃されて死線を彷徨っています。過酷な引き揚げを体験し、宝田さんの家族がめざしたのは祖先が眠る岩船郡村上町（現・村上市）でした。村上町では満州で生き別れた兄と再会を果たしています。やがて上京した宝田さんは東宝ニューフェース第6期生となり、俳優として輝かしい足跡を残してきました。

「戦争と平和　宝田明の証言」は『送別歌』が参考文献としてクレジットされています。『送別歌』の題号は宝田さんが満州からの引き揚げを思い出して詠んだ漢詩で「将来我要来看你」（いつかきっとあなたに会いに行きます）という一節があります。
ロシアによりウクライナ侵攻や北朝鮮のミサイル実験、台湾有事など緊張が高まる世界情勢のなか、ハルビンや第二の故郷といえる村上を大切に想い、平和を願い続けてきた宝田さんの言葉にぜひ耳を傾けてください。

尚、今回の上映会は宝田さんの第二の故郷といえる村上市にゆかりがある親睦団体、村上高校同窓会関東支部と東京村上市郷友会の後援で開催されます。

※13時開始回と15時30分開始回の2回上映です。各回の定員は100名となります。
11月1日現在では1回目への来場者数が2回目を上回っています。混雑を避けるため2回目へのご来場をお勧めいたします。